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インタビュー企画

早いもので今年度シーズンもリーグ戦、大学王座決定戦を終え前半を折り返しました。新チームをこれまでまとめてきた大学男子部坂田主将および女子部寺田主将にこれまでの活動を振り返ってお話を伺いました。

■男子部:坂田主将

質問> ほぼ前半の活動が終了しました。リーグ戦を中心としたこれまでの活動を振り返って感想をお聞かせください

坂田> 何といってもリーグ戦で優勝することができて大変嬉しく感じています。王座決定戦も準優勝で終わることができ満足していますが、約2ヵ月に及ぶリーグ戦期間中にチーム力の成長を実感できた点でとても充実感を感じています。今年は練習活動開始してまもなく、具体的には3月でしたが、怪我人や病人が56人いました。もともとウチは部員15名と小所帯のチームですから結構大変でした。プレシーズンマッチにあたる八大戦では4年生の就職活動とも重なりメンバーが足りなかったんです。なので下手だとか弱いとかではないものの、満足する試合結果が得られずチームの皆に何となく重い雰囲気が漂ってました。

質問> それに対し主将として何か対策を打たなければならないと思いましたか?

坂田> ところが、自分としては全然不安を感じなかったんです。怪我や病気ならばしょうがない、いずれ皆回復してくれるのだから、今は今できることをやっておけば問題ないって思ってました。リーグ戦初戦の対慶応大学ですが、慶応の前評判がよかったので接戦にはなるものの勝てるとは思ってました。しかし結果は2-2の引き分け。初戦で勢いをつけたかったところなのでかなり悔しかったです。でも結果的にこの引き分けでチームとして気を引き締めることができたので一歩成長できたのかもしれません。2戦目は格下の一橋大学でしたが、初戦引き分けだったためリーグ上位決定戦進出のためには得失点差で優勢になるため大量得点が必要でした。この試合では十分早稲田らしい攻撃を展開でき、結果としては14-0と満足できるものでした。

質問> 3戦目の強豪山梨学院大学戦はどうでしたか?

坂田> 優勝常連校の山梨学院大が強いのは初めからわかっていましたが、早稲田としてはいつも通りのことをやればいいんだと不思議と落ち着いていました。結果は敗れましたがスコアは2-3と僅差でしたし、内容も早稲田らしい攻めもできて十分手応えを感じていました。むしろ順位決定戦でまた山梨学院と対戦しリベンジしてやるぞっていう前向きな考えでいました。

質問> そしてリーグ順位決定戦に入りましたね?

坂田> 山梨学院大学に負けた翌週の試合でしたが、先ほど申し上げた通り再び山梨学院と対戦して勝つぞっていう気持ちが部員全員に中にあったので気合十分でした。1戦目の明治大学戦ですが、今思えばこの試合でチームが大きく成長できました。みんなの勝ちたいという気持ちが結果として表れたんです。明治大学は戦力的にはほぼウチと互角でしたが試合は明治に予想外に2点先制されてしまいます。しかし以前の早稲田とは違い2点先制されても焦らず自分達のいつも通りの戦い方を続け、2点を取り返し最後はPS戦に持ち込みました。こうなると流れは完全に早稲田でした。PS戦も4-2であっさり勝利できました。チーム全体の雰囲気も高まり、3月の八大戦の頃が嘘のようでした。「いつも通りやるだけ」、もはや山梨学院大学との決勝の気負いなどまったくありませんでした。

質問> 決勝も1点を先制されましたが、終了5分前に同点に追いつき、延長戦で決勝Vゴールでしたね?

坂田> 明治大学戦同様、1点先制されましたが全く焦ることなくいつも通りの攻めを続けられました。延長に入っての決勝Vゴールはちょっと出来すぎだったかもしれませんが…。わずか1,2か月で戦力がアップできるものではありませんが、チーム全体、そして各選手の勝ちたいという気持ちがここまで結集され、それが結果として表れたことに対し驚いています。主将という大役を任され、それを今回身をもって感じることができてとてもありがたく思っています。

質問> 印象に残っているシーンはありますか?

坂田> やっぱりリーグ決勝戦での延長Vゴール決定の瞬間です。3月の重い雰囲気も印象としてはありますが、優勝決定の瞬間にふっとびました。チーム全員(選手、監督、コーチ)グランドに駆け寄って喜んでました。優勝とはいえ年2回のリーグ戦でこんなはしゃぐ学校なんて珍しいと思いますけど、やっぱり嬉しかったです。なんといっても十数年ぶりの優勝ですし。

質問> 夏以降後半に向けての課題と目標を教えてください

坂田> そうですね、攻めのパターンがこれまで特定の狭いスペースで細かなパスをつないで相手DFを崩すスタイルなんですが、これに加えグランド全体を使って大きな展開で攻めていくスタイルも取り入れなければと思っています。春季リーグは優勝することができました。先ほどの申し上げた通り選手達の精神面の成長に依るところが大きいのですが、秋以降もこの気持ちを忘れずに勝利し続けなければいけないと考えています。目標ですが秋季リーグでの優勝、インカレベスト4です。具体的にはリーグ戦では再び山梨学院大学と決勝を戦い勝つこと、インカレは山梨学院、関西強豪2校と上位決選を行うことです。

質問> 主将お勧めの期待の若手選手はいますか?

坂田> 1年生の吉川選手です。元々高校の頃からユース代表でホッケーの上手い選手でしたが、とにかくひたむきで練習熱心なんです。きっとこれからも実力をつけ、もしかすると日の丸を背負う(?)選手になるかもしれません。

質問> 夏の予定を教えてください

坂田> 現在(7月)は試験休みですが、8月に入って練習開始。8/6-13で岩手・沼宮内にて合宿を行います。その後東京に戻り、東伏見で3日間ほど朝日大学、法政大学と合宿を行います。個人的には就職も決まりそうで夏の練習に集中できそうです。


 坂田主将

■女子部:寺田主将

質問> ほぼ前半の活動が終了しました。リーグ戦を中心としたこれまでの活動を振り返って感想をお聞かせください

寺田> 2月に新チームでの活動をスタートして以来、昨年まで実現できなかった関東リーグ戦で2強に入ることを目標に頑張ってきました。これまで早稲田は強豪チームと対戦すると攻撃らしい攻撃というのが展開できませんでしたが、今年は関東大学リーグとは別に社会人チームを含めた新リーグがスタートしたのでここで試合を重ねながら攻撃を中心とした実践力の強化に努めてきました。一方関東リーグ校においては実力的に駿河台大学がナンバー2でしたが、現在早稲田は駿河台大学とほぼ互角の実力まで成長して来ており、何が何でも今回のリーグ戦で駿河台に勝つぞって思ってました。しかしようやく巡ってきたこのチャンスに駿河台大学に敗れてまいました。もう感想はこの敗戦の悔しさの一言に尽きます

質問> その他の試合を含め、リーグ戦の戦いぶりは如何でしたか?

寺田> リーグ初戦は強豪山梨学院大学でしたが、これまでの対戦だといつも攻められっぱなしで、早稲田がまともに攻め上がる場面がほとんどありませんでした。しかし今年はプレシーズンから他校と練習試合をこなし、また前述の通り新リーグで社会人を含めた強いチームとの試合を多く行ってきたので早稲田の攻めが徐々に展開できるようになりました。結果としては0-3のスコアで山梨学院大には敗れはしましたが、手応えはありました。続く2戦目は法政大学でした。初戦で自分達が成長できていることを実感できたので、この試合では何点取って勝てるかがポイントでした。ところが前半攻め続けたんですが得点できなかったんです。「これじゃダメだ!」ってGKとして後ろからチームを見ていて思いました。自分が攻めて得点したくてもGKではできないし…。0-0のまま前半が終わったのでハーフタイムにチームに気合いを入れ直しました。そうしたら後半4得点し、なんとかカッコはつきましたがまだまだ精神的な強さが備わってないと思いました。そして3戦目が学習院大学戦。この試合も戦力的には大量得点できる相手でしたが、結果は9-0。はっきり言ってもっと得点できた試合でした。

質問> 順位決定戦はどうでしたか?

寺田> 勝利できたものの十分満足できなかった2,3戦目でしたが、いよいよ目標を実現するための大一番となる駿河台大学との順位決定戦初戦を迎えることになりました。この時ばかりは本当にチームに気合いを入れました。この試合に勝って山梨学院大学と決勝戦を戦う…、このことだけを考えチーム全員が一つになり試合に臨みました。試合は7割方早稲田が攻め、そして1点を先制。「これは勝てる」って思いました。しかし攻め続けるんですが追加点が奪えず、逆に早稲田の一瞬の隙をついて駿河台にカウンター攻撃され得点を奪われてしまいました。試合はそのまま延長戦に突入し、疲れが出てきた早稲田は駿河台にペナルティコーナーから失点を許ししこのゲームを落としてしまいました。この負けは本当に悔しかったですねー。しかし悔しがってばかりもいられません。次の3位決定戦が慶応大学とあってこれに勝利してリーグ戦を終えなければなりません。戦力的にはウチがやや上でしたが、早稲田相手に燃えてくる慶応なので、きっちりと勝利を収めたく再びチームに気合いを入れ直して最後試合に臨みました。一体この春だけで何回気合い入れてるんですかね?(笑)

質問> 印象に残っているシーンはありますか?

寺田> はい、その駿河台大学戦、延長で決勝点を奪われた場面です。これしかありません。ずっと掲げてきた目標がもろくも崩れていきました。私のホッケー人生の中でも最も悔しい出来事の一つでした。

質問> 主将から見て今年のチームはどんなタイプなのでしょうか?

寺田> 今年は新入生や新たに入部した選手など20名の所帯となり、これまでになく部員数が多く嬉しいのですが、4年生は私と野澤さんの2人しかいないのでチームを引っ張るのは結構大変です。しかも私はGKなのでフィールド選手達への指示が十分できません。しかしそうした中、各学年で選手たちをまとめてひっぱっていってくれるメンバーが出てきてくれたことは大変頼もしい限りです。昨年は山口さんが主将としてチームをまとめられてましたが、4年生が1人だったのできっと苦労したんだろうなって、改めて自分がチームをまとめる立場になって実感しました。チーム全体では皆仲がよくいい雰囲気です。これはブログ(4年生部屋)をお読みいただければご想像いただけるかと思います。

質問> 夏以降後半に向けての課題と目標を教えてください

寺田> 課題は攻撃における得点力不足です。特にフォワードの強化が必要です。得点力不足の原因の一つと言ってもよいかもしれないのですが、早稲田はチーム全員仲が良いのですが、試合に臨む精神面の厳しさみたいなものが少し欠けてるかなって感じています。これについてはすべて主将である私の責任なんですが、全国レベルのチームに勝つにはそうした厳しさを備えてしっかりとした底力をつける必要があると思っており、夏はそうした部分を意識してチームをまとめあげていくことを考えています。夏以降の目標ですが、リーグ戦は春と同じ、決勝進出です。そしてまたインカレではベスト4を狙います

質問> 主将一押しの期待の若手選手はいらっしゃいますか?

寺田> 1年生の芝原選手が私のイチオシです。皆に比べて突出して上手いというわけではなく、また試合中でも目立っているわけではありませんが、基本に忠実で努力家なんです。練習も一生懸命で今後絶対に上達する選手の一人だと思います。また人間的にも謙虚で周りを気遣う優しさがあります。きっと将来(今もですけど)チームになくてはならない存在になると思います。

質問> 夏の予定を教えてください

寺田> 7/13よりオフですが、8月上旬に練習再開し、8/12-15は京都・立命館大学へ合宿へ行きます。

質問> 何かこの場を借りてアピールしたいことなどありますか?

寺田> いつもOB/OGの皆さんには試合に応援に来ていただいて感謝しています。ただもし欲をいえば、もう少し多くの方々に来ていただけると嬉しいです。特に慶応大学との対戦では慶応側の応援の迫力がすごいんです。早稲田が相手だからなのかどうかわかりませんが。慶應のOB/OGのパワーを感じました。


 寺田主将

[あとがき]
お二人とも主将であると同時に4年生としてこの時期就職活動もしなくてはならずいろいろと大変だと思いますが、幸い就職の方もほぼ決められたようです。あとはホッケーに十分打ち込んでください。その前に学業の方もお忘れなく!

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