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第88回早慶ホッケー定期戦/第22回早慶ホッケー女子定期戦  

■開催日:平成26年11月9日 東伏見グランド 午前10時〜

■試合結果
 OG戦     早稲田○ 8 - 1 ●慶應
 OB戦     早稲田● 2 - 3 ○慶應
 現役女子戦 早稲田○ 6 - 1 ●慶應 (通算:早稲田 11勝/慶応 8勝/ 1引分け)
 現役男子戦 早稲田○ 3 - 1 ●慶應 (通算:早稲田 38勝/慶応 35勝/13引分け)
 ※高校戦は関東高等学校選抜大会開催の為、別途11/24に開催の予定

■参加OB/OG (敬称略)
 <OB>
 和田会長、中村部長、佐野、寺本、古田、後藤、織井、永島、井上、仁賀、田場、堤、原、飯泉、笠原、
 吉川(雅之)、蓑田、松本、滝本、前田、鷲田(剛)、窪田、野本、坂田、鷲田(健司)、崎尾、小川、金内、
 大橋、森川
、コグラン、安田
 
<OG>
 池内、安岡、堀内、伊藤、林(久美子)、林(祐美子)、
奈良、高城、西村、山崎、石田、西川、平井、中道、
 末森、三柴


■試合レポート(文:早稲田スポーツ提供)

<現役女子戦>

 ことしで第22回を迎える早慶女子定期戦。伝統の一戦を観に、両校応援席を埋め尽くす多くの観客が集まった。試合は序盤から早大ペース。前線からのディフェンス、素早い動き出しで得点を積み重ねる。後半もFW瀧澤育未(スポ2=滋賀・伊吹)を中心に相手ゴールに迫り6−1。通算で勝ち越している覇者・早大がことしも勝利を収めた。

 前半開始早々、ペナルティーコーナー(PC)を獲得しチャンスを作るも得点にはならず。しかしFB藤本晴菜(スポ2=栃木・今市)の痛烈なシュートを起点に、ゴール前の混戦を制し先制点を奪取した。このまま流れに乗りたい早大は11分、FW青山睦実(スポ4=名古屋・向陽)がサイドから突破し、クロスに合わせたのはFW井上燦(スポ1=福岡・玄界)。スピード生かした攻撃で相手ディフェンスを翻弄(ほんろう)する。さらに2点を追加し、『紺碧の空』で盛り上がる応援席。その後も何度か攻め込むが、「絶対的な場面で決めきれなかった」(瀧澤)と慶大の固い守りに更なる追加点は奪えず。4−0で前半を折り返す。

後半も早大の攻撃は止まらない。サークル内に何度も進入しシュートを放つ。計7回のPCを得るが、相手GKの好セーブで得点には結びつかず。両サイドのスペースを使い幅広いホッケーをする早大だが、相手DFの体を張った守備になかなかゴールが奪えない。逆にファールで相手にチャンスを与えてしまう場面も。そして、このままでは終われないと陸の王者も意地を見せる。後半26分、軌道が変わった浮き球が自陣ゴールに突き刺さり、痛恨の1点を許す。しかし、反撃はそこまで。その後はDFラインの落ち着いた対応で、相手に詰め寄る隙をあたえず。後半も終了間際に得点を重ね、6−1と快勝した。

インカレでは悔しい結果となった早大にとって、次のリーグ戦へ向けて流れを変える大きな勝利となった。両校ともに見せ場を作り会場を沸かせたこの定期戦。改めてお互いの雄姿に励まされた一戦であった。きょうの試合を境に早大、慶大ともに残りのリーグ戦での健闘を期待したい。

<現役男子戦> 

 ことしもこの季節がやって来た。長きに渡るライバル・慶大を東伏見グラウンドに迎えて行われた第88回早慶定期戦。普段のリーグ戦とは異なり、両校のプライドをかけた一戦となる。試合は序盤より一進一退の攻防が続くが、先に均衡を破った早大が立て続けに2点を奪取。後半にはさらに1点を加えた。終盤、意地を見せる慶大に1点を返されたものの、その後の反撃をシャットアウト。3−1で勝利し、大勢の観客で埋まる早大応援席を沸かせた。

 毎年激しい戦いが繰り広げられている早慶定期戦。ここ3年白星から遠ざかっている早大は、開始直後より闘志を全面に押し出し、積極的に攻め上がる。一方の慶大もこれに応酬。猛攻をしのぐと、逆に手薄になった守備陣に襲いかかる。この攻撃を前に、守護神・GK戸田翼(社2=滋賀・伊吹)も抜かれてしまった。まさに万事休す。その時、ゴール前に立ちはだかったのはFB田中智大主将(社4=福井・丹生)。相手のシュートをスティック1本で2度も防ぐミラクルプレーを見せる。これで士気が一層高まった早大。流れをつかむと、12分にはペナルティーコーナー(PC)で見事先制。決めたのはきょう攻守に大活躍の田中だった。さらにその2分後、FW宮崎俊哉(スポ2=福井・丹生)もフィールドゴールを決め、追加点を叩き出す。勢いに乗り、中盤にはFW村上桂英(スポ4=東京・早大学院)とMF中村拓郎(社3=富山・石動)も相手ゴールを強襲。点には結び付かなかったが、流れが早大に傾いていることを印象づけた。点差はここから動かず、前半を2−0で折り返す。

早々にPCを獲得するなど、後半に突入しても早大ムードは変わらない。そして11分、宮崎が右サイドより切り込むと、最後は相手守備陣が反応すらできないほど痛烈なシュート。次代を担う男の渾身の一振りがゴールネットを揺らした。このまま押し切りたい早大だが、それを黙って見過ごしてくれるほど甘い相手ではない。一時はエンジ色に染まりきったように見えた展開の中、少しずつ自分たちのペースを取り戻す慶大。徐々に早大の攻勢ムードは薄まり、それと共に守りに専念する時間が増える。ついに25分、PCのピンチを防ぎきることができず、失点を許してしまった。このまま相手の反撃が続くか。会場を包むそんな雰囲気を断ち切ったのはMF鵜飼慎之介(スポ3=福井・丹生)。インターセプトからシュートまで繋げる。惜しくもここは得点とはならなかったものの、攻めの姿勢が崩れていないことを示した。このまま慶大の追撃を振り切り、3−1で勝利を手にする。疲労の色を見せず、笑みすら浮かべて走りきった早大。ゲームセットを告げるホーンが鳴り響くと共に、歓喜の『紺碧の空』がこだました。

3年振りにライバルを下した早大。「非常に最高な試合で、全員で戦うことができました」と田中はこの試合を振り返る。目標としていた全日本学生選手権(インカレ)で敗退し、秋季関東学生リーグ(秋季リーグ戦)でも思うような結果を残せずにいた今季。しかしながら、「チームの調子も徐々に上がってきて、4年生の集大成としても良い雰囲気」(宮崎)で早慶定期戦を迎え、そして白星を手にした。残る試合は秋季リーグ戦の7位・8位決定戦、そして入れ替え戦。自分たちが思い描いた舞台では決して無いが、「今日のように全員でワセダらしいホッケーをし、笑顔で締めくくることができるように」(田中)、早大は前を向き続ける。


                 
       
                 
       

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