平成26年度秋季関東学生リーグ日程&試合結果 

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男子チーム

 ■平成26年度春季関東リーグ(1部Aプール)

早稲田○ 6-0 ●学習院   (9月7日13:30 東伏見グランド)
早稲田 2-2 △駿河台   (9月14日13:30 東伏見グランド)
早稲田● 1-7 ○山梨学院  (9月27日14:45 東伏見グランド)
1部Aプール
山梨学院
早稲田
駿河台
学習院
順位
山梨学院
7-1
4-1
8-1
1
早稲田
1-7
2-2
6-0
3
駿河台
1-4
2-2
7-0
2
学習院
1-8
0-6
0-7

4

<順位決定戦>
  早稲田 0-1 明治  (10月17日10:45 日吉グランド)
<順位決定戦>
  早稲田○ 4-2 ●学習院 (11月16日9:00 東伏見グランド)
<男子1部リーグ最終結果>
   優勝:山梨学院大 A駿河台大 B農大 C慶應大 D明治大 E法政大 F早稲田大 G学習院大

<1部2部入替戦>
  早稲田○ 4-0 ●武蔵  (11月30日14:00 日吉グランド) 1部残留決定  

女子チーム

平成26年度春季関東リーグ(1部Bプール)
早稲田 6-0 ●立教     (9月7日11:30 東伏見グランド)
稲田● 0-3 ○駿河台   (9月21日13:30 駿河台グランド)
早稲田 8-1 成城     (10月19日14:15 東伏見グランド)
1部Bプール
駿河台
早稲田
立教
成城
順位
駿河台
3-0
5-0
11-0
1
早稲田
0-3
6-0
8-1
2
立教
0-5
0-6
0-1
4
成城
0-11
1-8
1-0

3

<順位決定戦>
  早稲田● 0-9 ○山梨学院  (10月25日14:15 駿河台グランド)
<順位決定戦>
  早稲田○ 3-1 ●農大  (11月23日12:30 駿河台グランド)
<女子1部リーグ最終結果>
  優勝:山梨学院大 A駿河台大 B早稲田大 C農大 D慶応大 E立教大 F学習院大 G成城大

試合レポート

男子

早稲田○ 6-0 ●学習院 (9/7 東伏見グランド)

 勝負の秋シーズンの開幕戦。春の雪辱を晴らすべく大量得点で勝利し、勢いに乗りたい早稲田大学。
 開始6分、右サイドから崩しFWK佐藤の折り返しをMFQ中村がきっちりと決めきり先制点を挙げる。しかし、自分たちのミスで流れを引き寄せることができず、学習院に攻め込まれる場面もみられるが、ここはGK@戸田を中心に守りきる。15分にPCでFBA田中が追加点を入れるものの、その後は引いて守る相手に対し攻めきれないまま前半を折り返す。
 後半になると早稲田らしいプレーが随所にみられるようになり、6分にMFD宮口、13分にFWB宮崎、16分にFWI田村、26分にFWK佐藤が立て続けに得点する。終わってみれば6-0の完勝ではあったが、一方で立ち上がりの悪さを露呈したり、ミスから攻め込まれPCを与えてしまう場面も見られ、課題の残る試合となった。
 次戦は上位トーナメント進出のためには負けられない駿河台大学との対戦。1週間でできる限り課題を克服し、気を引き締めて臨みたい。

早稲田△ 2-2 △駿河台 (9/14 東伏見グランド)

 勝てば上位トーナメント進出が決定的となる関東秋季リーグ第2戦。
 緊張感が漂う中、開始早々互いに攻め込む。試合が動いたのは前半9分。FWB宮崎がハーフラインからドリブルでサークルまで持ち込み、豪快にリバースヒットを決める。勢いそのままに前半11分、PCからのこぼれ球を再びB宮崎が押し込み追加点をあげる。このまま早稲田ペースで試合が進むかと思われたが、徐々に駿河台に攻め込まれる場面が多くみられるようになる。何度もピンチを切り抜けたものの、前半31分この日3本目となるPCを決められ2-1に。なんとかリードを守り切りたい早稲田だったが、前半終了間際にアウトレットでのボール回しをカットされると、それを押し込まれ同点とされる。
 後半立て直しをはかったものの、逆に防戦を強いられる展開に。疲労から足が止まり始めた早稲田に対し、駿河台が何度も攻め込むが、DF陣が粘りを見せなんとか無失点で抑える。終盤PCを獲得するが、相手GKの好セーブに阻まれ決勝点とはならず、このまま試合は終了。2-2の引き分けに終わった。
 課題であった立ち上がりの悪さは改善できたものの、フィジカル面・メンタル面ともに多くの課題が見つかる試合となった。次戦は強豪山梨学院大学との試合。自力で上位トーナメントに進出するためには負けられない試合となったが、このままでは良い結果は望めないだろう。この試合の反省を踏まえ、残された2週間必死に練習に取り組む必要がある。

早稲田 1-7 山梨学院 (9/27 東伏見グランド)    〜 文、写真共早稲田スポーツ提供

 秋季関東学生リーグ第3戦。この日の相手は常勝軍団・山梨学院大。前回の駿河台大戦で引き分けたワセダにとって、絶対に負けられない試合だ。しかし開始早々、相手に先制点を決められてしまう。その後もずるずると失点を許し、苦しい展開に。後半30分にはペナルティーコーナー(PC)のチャンスでMF鵜飼慎之介(スポ3=福井・丹生)が得点するが、反撃もここまで。7−1で手痛い敗戦を喫した。
 前半から良い流れを作りたいワセダ。しかしながら、開始1分であっという間に先制点を許してしまう。その後も嫌な流れは止まらず、防戦一方の展開が続く。23分には必死にゴールをしのごうとするも、追加点を与えてしまった。しかし28分、絶好のチャンスが訪れる。FW佐藤良(政経3=東京・早大学院)が左サイドよりゴールを果敢に攻め、相手GKと一対一の状況に。確実に決めたい場面で強烈なシュートを放つが、惜しくもゴールネットを揺らすことができなかった。結局得点することができぬまま、2−0で前半を折り返す。
 円陣を組み、再び士気を高めて挑んだ後半。相手にリードされているためか、「弱さ」と松本剛毅監督(平6卒)が表現するように、プレーでミスが目立った。山梨学院大はそれを見逃してくれない。11分で3点を追加され、じりじりと「傷口」は開いていく。28分にはペナルティストローク(PS)でダメ押しとなる1点を追加されてしまう。だが、ここで黙ってやられるワセダではない。30分、粘りから執念のPCを獲得。鵜飼が気持ちで放ったシュートはGKの足元をすり抜け、見事な1点となった。ここから巻き返したいワセダだったが、無念のタイムアップ。7−1で痛い敗戦になった。
 「必死さが足りない」という松本監督の言葉が重くのしかかる。プレーやメンタル部分の課題点をカバーするために必要なこの気持ちを前面に出していくことが、勝利へとつながるはずだ。ワセダの1勝へのあくなき探究は続く。

早稲田 0-1 明治 (10/17 日吉グランド)    〜 文、早稲田スポーツ提供

  秋季関東学生リーグ(秋季リーグ)3試合で1勝1分1敗と思うような成績を残せず、Aプール3位に終わった早大。この結果を受け、Bプール4位の明大との順位決定戦予選に臨んだ。試合は終始決定機を見出だせない展開。ペナルティーコーナー(PC)を1つも奪えず、攻撃のリズムを作ることができなかった。相手に先制された後も反撃には及ばず、無念の完封負け。早大の秋季リーグ7位以下、そして2部リーグとの入れ替え戦に回ることが確定した。
 リーグ優勝の可能性がついえた中で迎えた一戦。だが、「集中して試合には臨めました」とGK戸田翼(社2=滋賀・伊吹)が語る通り、2部リーグとの入れ替え戦を回避するため、そして何より目前に迫った全日本学生選手権(インカレ)に向け、選手たちの士気は高かった。そんな早大の前に立ちはだかった強敵・明大は、試合開始直後から積極的にゴールに襲いかかってくる。早々にPCを奪われるが、戸田が攻守を見せる。なんとか流れをつかみたい早大だったが、上手く噛み合わない展開が続く。決定的なチャンスも演出することができないまま時間が過ぎた。前半終了直前には、MF田村真彬(スポ4=岩手・沼宮内)を中心に相手ゴールへ迫るが、得点には結び付かず。0−0のまま後半へと折り返した。
 早い段階で先取点を奪取し、試合の主導権を握りたい早大。後半開始後、FB木村浩一郎(スポ3=栃木・今市)のセンターパスに反応したMF鵜飼慎之介(スポ3=福井・丹生)が好機を演じたが、惜しくも相手DFに防がれる。このまま攻勢を続けたい早大だったが、逆に攻め込まれてしまう。FB田中智大主将(社4=福井・丹生)を中心にここをしのごうとするが、守備の合間を抜かれてしまい、相手の先制を許す。すぐさま反撃に移りたい早大だったが、攻撃が繋がらず、ゴールまで辿りつけない。もどかしい時間帯が続き、試合は終盤に。田村やFW佐藤良(政経3=東京・早大学院)らが必死にゴールを狙ったが、無情にも相手守備陣がそれを阻んだ。結局、1点を手にすることはできず。0−1でタイムアップを迎えた。

 絶対に負けられない試合で敗北を喫し、早大の秋季リーグ7位以下が確定。同時に、2部リーグとの入れ替え戦に回ることも決まった。リーグ制覇を目指したチームにとって、無念の結果である。しかしながら、下を向いている暇はない。大学日本一のチームを決するインカレが目前に迫っている。「限られた少ない時間を有効に使い、最高の準備をしてインカレに臨みたい」。そう語る田中の目は闘志に燃えていた。

早稲田○ 4-2 ●学習院 (11/16 東伏見グランド)    〜 文、早稲田スポーツ提供

 前の試合でBプールの明治大を相手に、惜しくも敗北を喫した早大。きょうが4年生にとって最後の舞台、快勝して有終の美を飾りたいところ。学習院大を相手に7・8位決定戦に臨んだ。前半、学習院大ペースで試合が繰り広げられるものの、2−1とリードして後半へ。だが、守備の乱れから同点に追いつかれてしまい、嫌なムードが漂う。しかし終了間際、FB田中智大主将(社4=福井・丹生)が2点連続ペナルティーコーナー(PC)を決め、4−2。勝利を収めた。
 
前半開始直後、相手に自陣で突破され、成す術もなくゴールを許す。序盤から追う展開となったが、反撃はすぐに始まる。前半3分、FW佐藤良(政経3=東京・早大学院)のコースを狙った落ち着いたシュートで1−1と同点に。その後もチャンスを作りたいところであったが、ゴール前で決定的なパスを出せず。自陣でのミスから逆に相手にチャンスを与えてしまう場面も。もらったPCも相手キーパーのセーブで得点にはなかなか結びつかない。しかし、前半も終わりに近づくにつれ、相手ゴール前でパスがつながるようになる。そして前半35分、サイドから突破した佐藤が再び決定的な場面を演出。決めたのはFW村上桂英(スポ4=東京・早大学院)。「点を取り返して気持ちを切り替える」と4年生が後半に向けてチームに勢いをつける。
 後半は序盤から、早大の攻めの姿勢が見受けられた。PCを立て続けに得るが決めきれず。一度DFラインで立て直しを図り、前線へフィードをする攻撃で追加点を狙うも、あと一歩のところでカットされ、嫌な時間帯に失点してしまう。このまま同点では終われないと必死に相手ゴールにつけ込み、やっとの思いでPCを獲得。狙うのはきょう数あるPCで相手キーパーにシュートを阻まれてきた田中主将。後半25分、思い切って振りぬいたシュートがゴールに突き刺さる。主将自らの得点で勝ち越し点を挙げる。その2分後にも同じ形で得点を奪い、4−2で勝利した。苦しい闘いが続いた秋季関東学生リーグ。選手たちにとっては、思っている結果が出せずに終わってしまったのかもしれない。しかし、「92年間という歴史ある部の主将ができてよかった」と田中主将。きょうの試合を勝利で飾り、最後の仕事を果せたのではないだろうか。そして着々と成長し続ける下級生に今後の期待が募る。その姿が見られるのは、来週にひかえる入れ替え戦だ。

早稲田○ 4-0 ●武蔵 (11/30 日吉グランド)    〜 文、写真共早稲田スポーツ提供

 秋季関東学生リーグ(秋季リーグ戦)最終戦を勝利で飾り、後輩へ思いを託した4年生。そんな先輩たちが抜けてから早2週間、ついに後輩がその期待に応えるときが来た。新体制となったチームの初試合。それだけに序盤は連携がうまくいかない場面も多く見られた。しかし後半開始直後、右サイドからのパスにFW是澤勇志(文1=東京・早大学院)が反応し先制すると、早大は落ち着きを取り戻す。その後は着実に点を積み重ね、終わってみれば4−0の快勝。1部残留に成功した。
 1部残留に向け、入れ替え戦へと臨んだ早大。相手は対照的に昇格を狙う武蔵大だ。開始早々、相手陣内へ積極的に攻め込みペナルティーコーナー(PC)のチャンスを得る。しかしこの絶好機を決めきれない。さらに各所でミスが目立ち、前方に攻撃が展開されず。24分にはこの試合2度目のPCを得たものの、またもや得点には結びつかなかった。そんな中、武蔵大も黙ってはいない。早大のミスにつけ込み、ゴールを幾度も脅かした。それでも、本日キャプテンマークをつけたFB木村浩一郎(スポ3=栃木・今市)や守備陣の対応が光り、なんとか前半を無失点で終える。
 「(前半は)固さが出て、本来の力がまったく出ていなかった」。松本剛毅監督(平6卒)もそう振り返るように、前半は格下相手に押され気味だった早大。鳴りを潜めていた攻撃力は後半、存分に発揮されることとなる。16分、右サイドから転がってきたボールに是澤がうまく合わせ、先制点をあげると、その直後、この試合最大のピンチをGK瓶井一志(スポ1=大阪星光)のビッグプレーで乗り切り、流れは完全に早大へ。FW宮崎俊哉(スポ2=福井・丹生)が追加点をあげると、続けて3点目にも大きく貢献。終了間際にダメ押しの1点を加えた早大は、4−0でゲームセットを迎える。序盤こそ苦戦したが、徐々に本来の力を取り戻し、初陣を見事完勝で飾ってみせた。 きょうの勝利で1部の座を死守した早大。当然、収穫の多い試合内容だったはずだ。それでも、選手たちはすでに次を見据えている。「とにかくチャレンジをしてガツガツいこう」(木村)。挑戦者として迎えるシーズンへ――。来季こそは覇者となるべく、主将を中心に邁進していく。

女子

早稲田○ 6-0 ●立教 (9/7 東伏見グランド)

 秋季リーグ初戦は立教大学。関東2位以上という目標を達成するために重要となる駿河台大学との試合を次戦に控える中、大量得点で勝利し勢いに乗りたい。
 前半開始早々先制点を狙いにいくが、初戦ということもありなかなかペースがつかめず、パスも繋がらない。その中、17分にこの日3度目のPCでMFG高橋がシュートを決め先制点をあげる。その後もPCでMFI小澤、MFG高橋が得点し立教を突き放す。しかし、前半終了間際にはカウンターから攻め込まれるなど、危ない場面もみられた。
 前半の悪い流れを断ち切りたい後半だったが、PCを連続で獲得したもののミスが続き得点できず、波に乗ることができない。嫌なムードが漂う中、後半29分にPCを獲得し、FBE荒川がヒットシュートを沈めようやく後半最初の得点を決める。その後31分と34分にFWD滝澤が連続して得点し、6-0で試合終了。
多くのチャンスを作り出したものの決めきることができず、目標としていた10得点には及ばなかった。
 次戦は2週間後の駿河台大学戦。今回の試合でみえた、的確なパスと自分たちのペースを作るという課題を克服し、今までの成果を十分に出し切れるよう練習に取り組んでいく。

早稲田 0-3 ○駿河台 (9/21 駿河台グランド)

 関東秋季リーグ第2戦の相手は、長年の宿敵・駿河台大学。主将・高橋を怪我で欠いた中での試合であったが、春完封負けを喫したリベンジを果たしたい早稲田大学。
 試合開始序盤から何度も攻め込まれる場面がみられるものの、DFC八木澤やGKO南を中心に守りきる。しかし前半26分、PCからのヒットシュートを一度は止めたが、リバウンドをきっちりと決められ先制される。
 後半点を取り返したい早稲田だったが防戦を強いられる展開に。ここでもDF陣が粘りをみせるが、後半15分PCから追加点を許してしまう。FWD滝澤を中心にゴールを目指すものの、相手の固い守りに阻まれる。さらに後半30分守備のミスから3点目を許し勝負あり。攻撃面で見せ場を作れないまま、0-3と完封負けを喫した。
 駿河台に実力差を見せつけられ課題ばかりの残る試合となってしまったが、まだシーズンが終わったわけではない。ここで下を向かず、今回見えた課題と向き合い、一回り成長してインカレや早慶戦に臨みたい。

早稲田○ 8-1 ●成城 (10/19 東伏見グランド)    〜 文、早稲田スポーツ提供

 前回、目標としていた駿河台大戦で敗北を喫した早大。あれから約一ヶ月を空けて迎えたこのゲームは、全日本学生選手権(インカレ)が近いこともあり、今のチームの状態をうかがう大事な一戦となる。試合は前半こそ成城大の守備に阻まれ、2得点にとどまったものの、後半に入ると爆発。FW瀧澤育未(スポ2=滋賀・伊吹)らの活躍で一挙6得点を挙げ、好調ぶりをアピールした。
 久しぶりの公式戦。試合勘を取り戻し、チームに勢いをもたらしたい早大は、開始直後より積極的な攻撃を展開。失敗こそしたものの、早々にペナルティーコーナー(PC)を獲得するなど、流れをつかんだ。しかしながら、「なかなか点数が入らなくてもどかしかった」と瀧澤が語るように、ボールを支配するものの得点には結び付かない時間帯が続く。試合が動いたのは27分。FW井上燦(スポ1=福岡・玄界)がゴール右手前よりシュート。ようやく先制点を手にする。これに刺激されたか、早大は直後にも点を加え2−0。攻撃が噛み合い始めたところで前半を折り返した。
 迎えた後半。攻撃のリズムが整い始めたことを裏付けるように、開始直後、瀧澤がゴール上段へと突き刺さる痛烈なシュートを叩き込んだ。勢いがついた早大は止まらない。6分にはFB荒川知里(スポ4=島根・横田)が、10分には再び瀧澤がそれぞれ得点した。中盤には手薄な守備につけ込まれ、失点を許すも、攻撃の手は緩まない。14分にはPCのチャンスをFB八木澤江里(スポ3=栃木・今市)が確実にものにし6点目。その後もMF小澤眞帆(教2=埼玉・飯能)と井上の活躍で2点を追加。終わってみれば8−1と快勝し、Bプールを2位で通過することとなった。
 一ヶ月ぶりの公式戦となったが、チーム状態の良さをアピールした一戦となった。次なる相手は山梨学院大。40季連続優勝という破格の記録を継続中の、強豪校だ。しかしながら、早大は春季関東学生リーグで山梨学院大相手に善戦している。少ないながらも、チャンスはあるはずだ。女王相手にどのような戦術で挑むのか、注目である。

早稲田 0-9 山梨学院 (10/25 駿河台グランド)    〜 文、写真共早稲田スポーツ提供

 秋季関東学生リーグ(秋季リーグ戦)でここまで2勝1敗、Bプール2位となった早大。この結果を受け行われた順位決定戦予選、相手は絶対的女王・山梨学院大である。全日本学生選手権(インカレ)前最後の試合となるだけに、結果だけでなく内容面でも重要なゲームとなった。しかしながら、試合は終始相手に攻めこまれる苦しい展開。カウンターを狙うもゴールには届かない。守備陣も奮闘したが、相手の勢いを止めきることはできず。大量9失点を奪われ敗北を喫した。
 本日の相手である山梨学院大はここまで全勝。いずれの試合も相手に大差をつけて勝利している。その強豪校を相手に、早大はディフェンス主体のカウンター攻撃で挑んだ。しかしながら開始直後、相手攻撃陣の痛烈なリバースヒットにより守備陣の間を抜かれ、先制を許してしまう。その後もペナルティーコーナー(PC)で失点を許し、いきなり2点のビハインドを負う。反撃に転じたい早大は、前線のFW瀧澤育未(スポ2=滋賀・伊吹)とFW戸枝百合香(教3=東京・鴎友学園)へと必死に繋げようとするが、相手の固い守りに阻まれ、思うようなボール運びができない。FB八木澤江里(スポ3=栃木・今市)が右サイドから切り込みゴールに迫るなど、惜しい場面も見られたが得点には結び付かなかった。その後も山梨学院大は攻撃の手を緩めず。一挙4点を加えられ、0−6で前半を折り返すこととなった。
 後半突入後も相手の勢いは止まらず、早々に追加点を与えてしまう。なんとか1点を手にしたい早大は、FW青山睦実(スポ4=愛知・向陽)の右サイドへの切り込みからゴール前のFB荒川知里(スポ4=島根・横田)へセンタリングを繋げたが、点数には結び付かない。攻勢は続き、インターセプトを決めたFB藤本晴菜(スポ2=栃木・今市)からスルーパスを受けた瀧澤がゴールネットめがけてスティックを振るも、枠を捉えきることはできなかった。GK南有紗(スポ1=埼玉・飯能)を筆頭に、FB長谷川彩花(スポ4=富山・石動)、MF小澤眞帆(教2=埼玉・飯能)ら早大守備陣も奮戦したが、それを山梨学院大の猛攻が上回る。さらに2点を加えられ、ここで無念のタイムアップ。0−9と完敗した。
 スコアだけを見れば大敗だが、「得点差が付きすぎたとは思いますが、攻めた結果ですので、切り替えていきたい」と安岡裕美子監督(平16卒)が語る通り、立ち止まっている暇はない。インカレはもう目前である。この試合で得たもの、浮き彫りとなった課題を見つめ、次なる勝利へと早大はひた進む。 

早稲田○ 3-1 ●農大 (11/23 駿河台グランド)    〜 文、写真、早稲田スポーツ提供

 長きにわたり激闘が繰り広げられてきた秋季関東学生リーグ(秋季リーグ戦)もついに最終戦を迎えた。前回、山梨学院大相手に黒星を喫した早大。その結果を受け、東農大との3位・4位決定戦に臨む。ゲームは序盤我慢の時間帯が続くが、この試合で引退となるMF高橋可奈主将(スポ4=栃木・今市)が生み出した先制点を皮切りに点を積み重ねていく。終盤には1点返されるも、その後の反撃はシャットアウト。3−1で勝利し、4年生の引退に華を添えた。
 この1年、最高学年としてチームを引っ張ってきた高橋、FB長谷川彩花(スポ4=富山・石動)、FB荒川知里(スポ4=島根・横田)、そしてFW青山睦実(スポ4=愛知・向陽)の4人。有終の美を飾ろうと、試合開始直後より4年生の表情は燃えていた。負けじと下級生たちも果敢に攻め込むが、同じく強い気持ちで立ちはだかる東農大の固い守りに阻まれ、なかなか先取点に手が届かない。フィールドに漂う停滞ムード。これを吹き飛ばしたのは高橋の一振りだった。26分、サークル内に転がった球を逃さずネットへと押し込み、先制を決める。これで勢いに乗ったのか、早大は相手を攻め立てる。そして32分、守備が崩れがら空きとなったゴール前からFW瀧澤育未(スポ2=滋賀・伊吹)が一閃(いっせん)。貴重な追加点を挙げた。前半終了直前にはペナルティーコーナー(PC)のピンチを迎えるも、守護神・GK南有紗(スポ2=埼玉・飯能)が落ち着いて処理。良い流れのまま折り返した。
 秋季リーグ戦の最終戦、そして4年生の引退試合となるゲームで白星を手にした早大。順風満帆とは必ずしも言えない1年だったが、いい形で締めくくることができた。そして、ことし達成することのできなかった『打倒・駿河台大』の目標は、次代へと受け継がれる。長年の宿敵を下し、その先へと進むことができるか――。来季の早大に期待がかかる。