平成21年度大学春季リーグ試合結果  

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男子チーム

 ■平成21年度春季関東リーグ(1部Aプール)

早稲田△ 2−2 △慶應    (4月12日14:45 東伏見グランド)
早稲田○ 14−0 ●一橋   (4月19日13:00 東伏見グランド)
早稲田● 2−3 ○山梨学院 (5月10日14:45 東伏見グランド)
1部Aプール
山梨学院
早稲田
慶應
一橋
順位
山梨学院
3-2
1-0
13-0
1
早稲田
2-3
2-2
14-0
2
慶應
0-1
2-2
10-2
3
一橋
0-13
0-14
2-10

4

<1-4位順位決定戦>
   早稲田○ 2−2 (PS:4-2) ●明治   (5月17日13:00 法政多摩グランド)

<最終順位決定戦(決勝)>
   早稲田○ 2−1(延長Vゴール) ● 山梨学院 (5月24日14:45 法政多摩グランド)

 <男子1部リーグ最終結果>
   
優勝:早稲田大 A山梨学院大 B明治大 C法政大 D慶應大  E東京農業大 F一ツ橋大 G駿河台大 

女子チーム

 ■平成21年度春季関東リーグ(1部Aプール)

早稲田● 0−3 ○山梨学院 (4月19日14:45 東伏見グランド)
早稲田○ 4−0 ●法政    (4月26日14:45 法政多摩グランド)
早稲田○ 9−0 ●学習院   (5月10日13:00 東伏見グランド)
1部Aプール
山梨学院
早稲田
法政
学習院
順位
山梨学院
3-0
4-0
13-0
1
早稲田
0-3
4-0
9-0
2
法政
0-4
0-4
8-0
3
学習院
0-13
0-9
0-8

4

<1-4位順位決定戦>
   早稲田● 1−2(延長) ○ 駿河台  (5月24日13:00 慶応グランド)

<3-4位決定戦>
   早稲田○ 2−0 ●慶応 (6月7日13:00 慶応グランド)

 <女子1部リーグ最終結果>
   優勝:山梨学院大 A駿河台大 B早稲田大 C慶應大 D東京農大  E法政大 F学習院大 G東海大 



試合レポート

男子

早稲田△ 2−2 △慶應  4/12 東伏見グランド

 今年度チームとして、また小田監督体制の下での公式戦初戦となる重要な試合だ。しかも昨年の春季リーグ戦、やはり対戦相手の慶応に後味の悪い敗戦を喫したため、年間を通して今一つリズムに乗れなくなった苦い経験がある。是非とも勝利して今後の勢いをつけたいところだ。試合開始後、双方攻めの場面を見せながら、徐々に早稲田のボール支配が続くようになる。前半5分には慶応の選手が、10分には早稲田K藤本がイエローで一時退場となる。20分慶応が攻め上がり、早稲田の反則を誘いPC獲得。ここで強烈なフリッカーによるシュートを決められ慶応が先取点を取る。しかしその後25分、早稲田もPCを獲得しサインプレーからQ石尾がゴール、すぐに同点に追い付く。
 後半も早稲田ペースで試合は進む。5分、慶応陣内サークル右付近まで攻め上がり、混戦の中からのセンタリングをQ石尾がこの日2点目となるタッチシュートを見事決め勝ち越し。さらに勢いに乗る石尾は10分にもサークルトップ付近で鋭いリバースヒットシュートを放つが惜しくもゴールバーの上へと外れる。この後10分に早稲田の中心選手であるI吉田が審判のジャッジに対する不満でイエローカードの一時退場。しかしここは疲れのやや見えた慶応に積極的な攻めが見られなかったためピンチにはならなかった。その後も早稲田優勢で試合は続きこのまま早稲田が逃げ切りかと思った29分、早稲田陣内での混戦から、慶応FWにドリブルでサークルトップにボールを持ち込まれ、そのままリバースヒットを決められてしまう。痛い失点だ。その後早稲田も攻め続けるが2-2のまま試合終了。
 早稲田は少ない今年のメンバー数において、春故障者が続出したこともあり全体練習がうまくできていない。そのためこの日のゲームではBKFW間のボールのつながりや左右への展開といったパスワークがほとんど機能していなかった。こうした点やバックスの強化などチームとしての課題は山積みだが、個々の選手の動きには切れがあり今後の試合で徐々に成長していくことであろう。慶応戦が同点だったため、Aグループ入りのためには次の一橋大で大量得点での勝利が要求される。

         
         
早稲田● 2−3 ○山梨学院  5/10 東伏見グランド

 春季リーグ戦予選リーグの3戦目となる強豪山梨学院大戦。初戦の慶応戦で引き分けた後、慶応が山梨学院に敗れ、早稲田が一橋大に勝利している。この日慶応グランドで実施されている慶応vs一橋戦において慶応の勝利を前提とすると、早稲田がリーグ1-4順位決定戦へ進出し6月の東西対抗戦への出場権を得るには山梨学院に勝利するか、敗れても得失点差で慶応を上回る必要がある。早稲田は先日の一橋大戦では14-0と大勝しているが、慶応も山梨学院に0-1と少ない失点に留めている。本日慶応グランドで行われている慶応vs一橋戦の結果と合わせて最終の順位決定戦進出が決まる。
 前半開始後両チーム共慎重にゲームを展開するが、徐々に相手陣へ攻め上がる。ボール支配率はほぼ互角。5分、山梨学院が早稲田サークルに攻め込みPCを獲得。これを相手Cの長身バックスに強力フリックでゴール左上隅に決められあっさり失点。山梨学院としてはこのPCによる得点を攻撃パターンとしているため要注意だ。また山梨学院陣内にてこのCの選手から時折繰り出される強烈なヒットが早稲田DF陣の隙をついて相手トップ選手にパスされるケースが時折あり危ない場面が何度かあった。その後両チームとも攻防が続くが18分、早稲田はPCのチャンスを得る。ここでサインプレーからゴール右に打ちこんだボールをF福井がタッチシュートでゴール、同点に追い付く。終盤は一進一退のまま最後にやや山梨学院に攻め込まれたが、何とか早稲田もゴールを死守し1-1で前半を終える。
 後半、まず開始1分早稲田はPCをとられ、前半同様あっさり失点を許してしまう。さらに山梨学院の攻撃は続き、5分にはややアンラッキーな形ではあるが早稲田ゴール前でPSを取られてしまい失点し1-3となる。後半早々の連続失点にゲームの流れは山梨学院側に傾きかけたが、早稲田も何とかここで踏みとどまる。特に山梨学院のPCの連続攻撃の中、相手の強烈シュートをGK森川のファインセーブで追加失点を食い止める。責めるもののなかなかシュートまでたどり着けない早稲田だったが、15PCを獲得し、ここはKの藤本がフリックを見事決めて得点し2-31点差とする。その後両チームとも果敢に攻めるが得点には結びつかず試合終了となった。これで予選リーグ111分けとなったが、同日行われた慶応対一橋戦は10-2で慶応の勝利となったため、得失点差で早稲田が慶応を上回りAプール2位となってリーグ1-4位決定戦への進出ならびに東西対抗戦への出場権を得た。
 今回対戦した山梨学院やその他チームも同様だが、早稲田の今回の得点は2点ともPCによるものである。早稲田は人数に恵まれないものの個々の選手の動きは悪くなく、今後PCを中心としたセットプレーに磨きをかけて得点力をアップすればリーグ戦優勝も十分可能だ。

         
早稲田○ 2−2(PS:4-2) ●明治  5/17 法政グランド

【小田監督レポート】
 2009年度関東学生ホッケーリーグ一部上位グループ順位決定戦(準決勝)対明治大学戦は雨が降ったり止んだり、またたまに陽が射したりする不安定な天候の法政多摩Gで行われた。
 明治がベストメンバーで当日の試合に臨んだのに対し、早大は好守の要E崎尾を練習中の怪我で欠き、坂田主将も教育実習のため帰郷しており、当日ぶっつけ本番でチームと合流せざるを得ない不安な状況で、苦戦が予想された。試合前の注意事項として、(1)DFラインを下げすぎず、コンパクトなホッケーを心がける、(2)意識して右から攻撃をかけ続ければ左サイドで大きなチャンスが出現する、(3)現在のチームの攻撃力からして無得点で終ることはないので先に失点しても慌てず取り返す、の3点を再確認して試合に臨んだ。試合は予想通り明治の攻勢で始まり、受身に回った早大は慣れない法政Gのグランド状態にも悩まされ(明治はG/Wに法政Gで合宿を張っており凸のあるグランドに慣れていた)、細かなミスが続き、なかなかチャンスを作れない。10分明治は早大の左サイドを易々と崩し、最後はキーパーもかわし先取点を奪われる。その後も中盤のコントロールタワーI吉田が足を痛め思うようにプレーできないこととG主将坂田のプレーにキレが見られず、中心選手の不調にチームが引きずられ、明治に完全に中盤を支配され、決定的なピンチが再三再四続くがGK@柴田のファインプレーと明治のシュートミスに助けられ、なんとか追加点を入れられるのを防ぐ。最大のピンチは20分過ぎ、シュート体制の明治FWをブロックした反則で(PSはやや厳しすぎると思われたが)PSを取られるがシュートはバーを直撃し難を逃れる。4〜5点取られてもおかしくない試合展開だったがなんとか最小失点差で前半を乗り切った。
 後半は早大も落ち着きを取り戻しがっぷり四つに組んだ攻防を繰り広げる。早大はFWの大黒柱K藤本のキープでタメを作り、M吉川、J小川が左右のライン際を突破してチャンスを作るがなかなか得点につながらない。坂田から再三スクープが上がり、良いところに落ちるがこれもなかなか決定的なチャンスにならない。そんな中、後半20分早大最初のPCを藤本がフリックで左下を狙うが惜しくもゴール左に外れる。その直後、明治が右サイドからサークルトップに横パスを通し、そこからドリブルインされ、一旦は早大DFがクリアしかけたもののルーズボールを拾われ、リバーススウィープで決められ2対0にされる。残り10分あまりで2点差をつけられ、勝敗は決したかに思われたが、ここから早大は反撃を開始する。勝利を意識して守りに回った明治の隙を突き、吉田、藤本、小川、吉川がサークル内に侵入しチャンスを作る。迎えた後半27分に得たPCを藤本から吉川の外タッチが見事に決まり待望の得点が入り2対1とする。足が止まった明治に対し早大はさらに攻勢をかけ、吉川、藤本が右サイドを連続して崩す。そして残り4分、右サイドを深くえぐった吉川からのセンタリングを小川が押し込み、ついに2対2の同点に追いつく。俄然意気上がる早大は少ない残り時間で大逆転を狙うがタイムアップ。ゴールデンゴール方式の延長戦に突入する。同点に追いついて勢いのある早大は延長前半から攻勢をかけ、開始早々PCのチャンスを得るが藤本から小川の外タッチはわずかに合わない。その直後、左45度からサークルインした小川の会心のリーバースセンタリングにエース藤本が飛び込むがわずかに届かない。その後は両者譲らず、結局延長でも決着がつかず、勝敗の行方はPS戦に持ち込まれる。前週からPS戦に備え毎日練習していた早大が吉田、藤本、A金内、B多和田が冷静に決めたのに対し、明治は途中交代でピッチに入ったN森川のファインプレーもあり、二人が外し、最後のシューター坂田主将の出番を待つまでもなく4対2で早大が勝利した。
 この試合の分岐点はなんといっても押されまくった前半の失点が1点で抑えられたことに尽きると思われる。あそこで大量失点していれば逆転の意欲も削がれたところでまさに本日の勝利は勝負に負けて試合に勝ったという薄氷を踏む勝利だったと思う。しかしながら残り10分で2点を取り返し振り出しに戻した選手のガッツは誉めてあげたい。これで24日の決勝戦は予選プールで惜敗した山梨学院との再戦になる。力的には山梨のほうが数段上なのは確かだが、そこは学生スポーツ、気持ちひとつで流れも変わると思われ、全力を尽くして雪辱し、良い流れを6月の学生王座決定戦につなげたい。

早稲田○ 2−1(延長Vゴール) ●山梨学院大  5/24 法政グランド
 春季大学リーグ最終の順位決定戦は予選リーグで負けた山梨学院大との決勝、つい2週間前に行われたその前試合が思い起こされる。2-3で惜しくも負けてしまい、本日の試合は是が非でも雪辱を晴らしたいところだ。前半ボール支配率はほぼ互角でだが、PCを含め山梨学院の攻撃では何度か決定的な場面があった。しかし早稲田GK柴田の再三のファインプレーでゴールを死守する。またその他の山梨学院のシュートもゴールポストに当たるなどツキも早稲田側に流れており前半を0-0で終了。
 後半も前半とほぼ同じ展開で一進一退が続く。山梨学院は後半も何度か決定的なチャンスをつかむが、やはりわずかなシュートミスやゴールポストにボールが当たるなどして得点することができない。このまま無得点のまま延長戦になるのではと思った残り5分試合が動き出す。山梨学院にPCを取られてしまい、これをサインプレーによって決められてしまう。時間的に厳しい失点だ。しかし早稲田はあきらめず果敢に攻める。32分、早稲田が攻め上がり、相手陣25ヤード右側よりゴール目がけてクロスボールを打ち込む。これを相手GKが弾いてしまい、ゴール前に詰めていたE崎尾が素早い反応を見せこぼれたボールをゴールに押し込み得点。終了ギリギリの同点ゴールだ。これで俄然早稲田側が盛り上がるが、得点することはできずに後半終了。Vゴール形式の延長戦へ。
 延長も同様の展開でスタートするが、前半5分、攻め上がった早稲田は右奥サイドラインからのプッシュインのボールをサークル内に流し、K藤本がドリブルでゴール前へ、一瞬の山梨学院DF陣の隙をつきリバースヒットでシュート。これが見事にゴールに突きささり劇的な決勝ゴールとなった。歓喜に咽ぶ早稲田選手と呆然とする山梨学院選手。
 就任早々の最初の公式リーグで大きな結果を残した小田新監督と、後半残り5分、最後まであきらめずに戦った選手達に拍手を送りたい。この結果が一時的なものでないことを来る来月の東西対抗戦、ならびに夏以降の東日本インカレ、秋季リーグ、そしてインカレでさらに示して欲しい。

 
女子

早稲田○ 9-0 ●学習院  5/10 東伏見グランド

 予選リーグ最終戦は格下の学習院大学である。個々の選手の技量、チーム力共早稲田が上回っており勝利はほぼ確実であるものの、ゲームの内容と実際の得点がどこまで発揮できるかが今回のポイントだ。
 試合は前半から圧倒的に早稲田ペースで展開、終始学習院陣内でのプレーとなる。しかし早稲田は相手サークルまでは簡単に攻め込むが、最後決定的なシーンまではなかなかもっていけないまま時間だけが経過していく。ようやく開始10分になってI奈良がサークル内の混戦から浮き玉を相手GK頭越しに技ありのシュートでようやく先取点を取る。その後は15分、20分、25分、30分とほぼ5分毎に点を追加し前半を5-0で終わる。
 後半もほぼ同様の展開。途中出場のH狐塚のハットトリックを含め4点を奪い9-0で快勝した。このゲームでは早稲田が得意とする右側からの攻撃がよく機能していた。FWJ井上の前線でのパスを受けてのドリブル、SHE野澤のオーバーラップによる押し上げで右サイドからのサークル奥へ切り込む場面が何度かあり、シュート、PCにへのつなぎとして有効であった。ただ欲を言えばより確実にシュートまで持っていける攻撃が望まれる。このゲームも9得点を挙げれたが、内容的にもう少し得点チャンスはあった。
 全体的には1年生も積極的にプレーに参加していてチームとしての仕上がりはよい。これからの順位決定戦では上位成績が期待できそうだ。

                 
       
早稲田○ 2-0 ●慶応  6/7 慶応グランド

 春季リーグの最終順位決定戦。対戦相手は慶応大学で実力的にはやや早稲田優位だが、どこまで安定した攻撃力を発揮できるかがポイントだ。
 
前半はほぼ早稲田ペースで慶応陣内での展開が続く。序盤5分に早稲田はPCを獲得するが得点に結びつけることはできない。その後も早稲田は得意の右サイドからの攻撃で攻め続けるが、慶応DFの固い守りでなかなかシュートまで持ち込めないまま時間が経過していく。30分ようやくJ井上が右サイドの混戦からサークルトップ付近へドリブルで持ち込みリバースヒットでシュートするが惜しくもゴール右へと外れてしまう。続く32分、中盤からのパスワークでゴール前まで攻め上がり、最後I奈良がシュートまで持ち込むがこれは相手GKに止められてしまう。このまま0-0のスコアで前半終了。
 サイドが代わって
5分、早稲田PCを獲得。サインプレーでI奈良がゴールへ押し込みようやく得点する。後半になって早稲田もやや疲れが出たのか、両者互角の攻防が展開される。慶應も前線へのロングパスで早稲田陣内へ攻め込む機会があったが、早稲田DFの冷静なプレーで決定的なチャンスまで持っていくことができない。15分、早稲田はPC後の相手16ヤードヒットをP中道が正面でカット、そのまま相手DFをかわしながらサークルトップを左に流れリバースヒットしこれが見事にゴールとなる。その後も早稲田は得点のチャンスがあるが得点することはできず、そのまま2-0で試合終了となった。
 これで春季リーグ、女子は3位で終了。来る東西対抗戦へ関東第3代表として参加となる。この勢いを継続し、秋季リーグでは上位2強になんとしてでも食い込んでほしい。